眩いほどの日差しのなかに、 腕を伸ばし、両手の平で、そっと掬ってみる。
掌の中に、一瞬いのちの色と形が見えたかと思うまもなく、たちまち陽の海に紛れて消える。
毎秒、およそ40億kgづつその体重を軽くしながら輝き続ける、太陽。
一瞬一瞬の陽光は、一瞬一瞬、新しい 。

有機的な気象現象である「晴れ」を、無機的な形として記号化されたものが天気予報の「晴れマーク」だが、この無機的な記号を素材に、新たに、有機的な色と形をもつ作品として、可視化する。

いちのしのぶ