やきものを目の前にし、やきものの持つ材質感が記憶の中の何かと結びつくと、私たちはそこに全く別物の姿を作品に投影し、やきものの存在はより抽象的なものへと変換されていく。
私は、目の前にある存在に何かを見出そうとした時、現実と想像は、境界がぼやけたり、はっきりしたりしながら、互いに共存していると感じる。
私の中の何かと目の前のものの存在を確かめるように、その境目をなぞり、探っている。

2022　多摩美術大学 美術学部工芸学科陶専攻卒業
2023　多摩美術大学 大学院美術研究科修士課程 工芸専攻陶研究領域 2年在籍

当時テレビに映っていたアニメのキャラクター。動き形が強調され、ユーモアのある姿は、未熟で卑屈な自分自身が重なり、私に寄り添ってくれるような存在でした。
映像の中で次の瞬間には切り替わり消えていく彼らを、空間に表し、現在の私の分身となればと思います。

2000　埼玉県生まれ
2022　多摩美術大学 美術学部工芸学科陶専攻卒業
2023　多摩美術大学 大学院美術研究科修士課程工芸専攻陶研究領域2年在籍