たまびやき 学部選抜

第16回 多摩美術大学/工芸学科/陶/選抜作品
浅賀ひなた・加藤花楓・北須賀源己・長浦悠月・塙智恵・山口小夏

2024.9.30(mon) - 10.5(sat) ギャラリーなつか

「水憶路」
半磁土、ボルトナット、木材
H620×W870×D200mm
2024

「陶植物-ceramic plant-02」
半磁土
H200×W300×D170mm
2023

浅賀ひなた ASAGA Hinata

東京都町田市にある久保ヶ谷戸トンネル内の壁面に設置することを想定した作品です。
いつも何気なく歩いていた近所のトンネル。場所の過去や風土を知ることで、ロマン、ときめきを感じるようになりました。
その気持ちをきっかけとして、場所の魅力をさらに膨らませたいと考え制作した作品です。

2002 神奈川県生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻3年在籍

「夏影と陽の匂いのする葉」
半磁土、木材
H550×W1500×D900mm
2024

「あめ」
半磁土
2023

加藤花楓 KATO Kaede

自然の風景を焼き物で描いています。普段見る景色がレイヤーの様に何層も重なって1面の情景になるように感じます。濡れたコンクリートの上に落ちた葉、その上に漂う空気があり、木の影が重なり最後は木の枝の葉。
ただ綺麗な風景をみるよりも何故、どうなっているから惹かれるのか考える事も楽しいかもしれない。

2002 東京都生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻4年在籍

展覧会
2023 「CERAMIC+GRASS+METAL 2022 多摩美工芸の感と観―優秀作品と課題紹介」TAB東京ミッドタウン/東京

「夜空に腰かけて」
陶、発泡スチロール、セメント、モルタル
H560×W1000×D1000mm
2024

「一端」
陶、コンクリート、モルタル、アクリル樹脂
H450×W530×D1050mm
2024

北須賀源己 KITASUKA Genki

夜空を眺めていると吸い込まれそうになる感覚があります。その瞬間は考え事を忘れ、思考が停止するようで、心地が良いものです。

2002 広島県生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻4年在籍

「ポケット」

H1130×W470×D130mm
2024

「日常の中にスパイスを」 

H270×W320×D110mm
2023

長浦悠月 NAGAURA Haruki

隙間に手を入れたくなる。
その着眼点から発展させ、生活感を感じられる場面としてポケットから何かを取り出す行為に注目した。
それを硬くなる素材である陶で表現することで、柔らかそうで触りたくなるような作品にした。

2001 茨城県生まれ
2022 多摩美術大学入学
2024 多摩美術大学美術学部工芸科陶専攻在籍

「たのしいエサやり!」
陶、木材、アクリル絵具
H288×W799×D150mm
2024

「help you!」
陶、アルミ、アクリル絵具
H127×W160×D180mm
2023

塙智恵  HANAWA Chie

おもちゃには、一見愛らしく見えるが、よくよく考えると残酷で無自覚な人間の悪意が現れたものがある。
それは、動物を意のままに操りたいという人間の支配欲から生まれると私は考える。
かわいらしさの陰に潜む、人間の恐ろしさを感じて欲しい。
 

2000 東京都生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻4年在籍

展覧会
2023 「CERAMIC+GRASS+METAL 2022 多摩美工芸の感と観―優秀作品と課題紹介」TAB東京ミッドタウン/東京
2023 「『たまびやき』第15回多摩美術大学工芸学科陶専攻選抜展」ギャラリーなつか/東京

「求愛への入り口」
陶、人工毛、アクリルガッシュ
(左)H350×W600×D350mm(右)H450×W380×D320mm
2024

「そして、溢れる」
陶、アクリルガッシュ
H500×W400×D300mm
2023

山口小夏 YAMAGUCHI Konatsu

“興奮する瞬間”を形にすることをコンセプトに制作した。普段は布で覆われて見えない体毛、人肉、それらを掻き分けて見えてくる穴。それらが目に映った瞬間、興奮というものに身体全体が包まれるのではないか。是非、興奮への入り口を覗いてみてほしい作品だ。

2002 神奈川県生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻4年在籍

展覧会
2023 「多摩美術大学工芸学科優秀選抜作品展」多摩美術大学工芸学科ギャラリー/東京