近年は、自然界の形を元に油彩画を制作しています。今回は、海岸の波や岩、樹木などを題材に、4〜１００号の油彩画を約１５点展示します。立体作品も少し試してみました。
自然界に現れる形には似たようなもの（秩序）が多い。目には見えない何らかの作用が働いて、共通の造形法則に従って造られているようです。
道教、易経では、目には見えない何かは「形而上なるもの」で「道(タオ)-万物の本質、根源」といい、それは、陰陽の気の相互作用であるとしています。そして、気の作用を受けて目に見える形や現象を生じる万物は「形而下なるもの」で「器」といいます。

形而上なる者これを道と謂い、
形而下なる者これを器と謂う。
(『易経』繋辞上伝)