高浜利也展
TAKAHAMA Toshiya
2022.12.5(mon) - 12.24(sat) ギャラリーなつか&Cross View Arts 日曜休廊
≪いえあつめ≫
毎夏、継続してきたもののコロナ禍以降、実現出来ていない落石(おちいし)計画でのサイトスペシフィックなインスタレーション、『対話空間(=銅版の茶室)』の現地制作で積み上げられるはずであった石膏刷り銅版画(10cm角の立方体)を、紙に刷るという通常の手法で制作したうえで、ギャラリー空間に構成、展示する。
今回、北海道根室市落石岬の現地に石膏キューブを積み上げて朽ちさせるのではなく、ギャラリーというホワイトキューブにそれらの銅版画を展開するにあたって、多色刷りによるイリュージョンに依拠し、辺境の霧の中で銅が豊かに朽ちていくありさまを版画工房で想像、感応しながら制作した。来夏、落石計画は再開予定であり、これら紙に刷った銅版画作品も現地に展示する予定。
モチーフとなるイメージは“Community on the move”というタイトルで、各地で継続してきた現地調達の木片による積み木のワークショップで参加者たちが残していった家々のかたち、記憶を収集したものであり、その土地、土地でのエピソードを織り交ぜて様々な銅版画をシリーズ制作している。