たまびやき

第14回 多摩美術大学/工芸学科/陶/選抜作品
壹岐幸人・伊藤舞柚・今関華・栗原智美・永井優里・李智民・和田悠

2022.9.26(mon) - 10.1(sat) ギャラリーなつか

「纏綿するように」

(左)H900×W600×D450mm
(右)H1020×W500×D450mm

2022

「サイエル・G・ニュージ」

H1500×W850×D850mm
2022

壹岐幸人 IKI Yukito

陶という無機的な素材は、扱い次第では有機的な表情を見せてくれる。
無機的な原型に有機的な表情を纏わりつかせたとき、その豊かさによる力強さと、
有機的な表情が感じさせる、立体と空間の2つで作品になることを意識し表現している。

2000 沖縄県生まれ
2018 多摩美術大学美術学部工芸学科入学
2022 多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム在籍

開催記録

「乗り物童話のスプーンとフォーク」
(浦島太郎)赤津貫入、ネイルカラー、アカシア、ビーズ
(シンデレラ)赤津貫入、ネイルカラー、ステンレス、ポスカ
2022

「面倒を見る、やがて個々へ。」
特練りB、赤土 10号、SP4、半磁器土
(単体)H80×70×D70mm
(全体)H1100×W780×D490mm
2021

伊藤舞柚 ITO Mayu

私が小さい頃、仕事で多忙な父親が飛行機型のスプーンを使って楽しく食事を食べさせてくれた思い出から、親子でままごとを楽しんでいる光景が思い浮かぶようなスプーンとフォークを制作した。子供の口までスプーンとフォークが移動する動きに着目し、取手部分を乗り物が印象的な童話をモチーフにした。

2000 茨城県生まれ
2020 多摩美術大学美術学部工芸学科入学
現在 多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム在籍

開催記録

「流線」

2022

「内から外へ」

H2100×W810×D700mm
2022

今関華 IMAZEKI Hana

一つ一つの線が形の流れを作り出す。それはチラチラと、見えたり消えたりする複雑さにより、形に心地よさを生む。
内側の力が外側に影響したさまを見たとき、元の形が壊れると同時に新たな形へと変換されるさまにモノとしての力強さと面白さを感じた。
これらを自分の中に取り込み、変換することで形をより明確なものにした。

2001 千葉県生まれ
2019 多摩美術大学美術学部工芸学科入学
2022 市民公募夢美エンナーレ入選
2022 神奈川県美術展入選

開催記録

「leather」
陶、蝋
2022

「KONARE」
陶、ろくろ
250×130×130mm、他
2021

栗原智美 KURIHARA Tomomi

本作品は、「命の気づき」をテーマに人肉の表現で皮革製品を模した作品です。

きっかけは鞄職人である父の作業場にかつて命があった革を捨てる光景があり、恐怖を感じた経験からなります。そこで、人肉の表現を皮革製品の形に落とし込み、つい忘却してしまう身近な命のかけらを自分事として感じるきっかけになれば幸いです。

2001 東京都生まれ
2019 多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム入学

開催記録

「1G→」

H300×W550×D300mm
2022

「自リツ」

H150×W200×D150mm (6個組)
2022

永井優里 NAGAI Yuri

陶という素材は、重力の影響を受けやすく、それを視覚的に訴えてくる。
この素材を用い、重力に抗おうと制作することで起きる独特な力強さ、しなやかさがある。
そこに私は心奪われ、これを表現したいと考えている。

2000 東京都生まれ
2018 多摩美術大学美術学部工芸学科入学
2022 多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム在籍
   「第57回神奈川県美術展工芸部門」入選

開催記録

「縹渺」

2022

「住みか」

H150×W100×D100mm
2022

李智民  LEE Jimin

感情の中で、言葉に表す事の出来ない複雑でモヤモヤしたモノを表現している。
作品の中では粒がたくさん集まっていたり離れていたりして多様な景色が生まれる。
その粒の集まりには形や大きさ、色など、一つ一つの違いから複雑さがより浮かび出てくる。 
様々な複雑さが一つになり、言葉にははっきり表せない感情を造形として表現した。

2000 ソウル生まれ
2019 多摩美術大学美術学部工芸学科入学
2021 多摩美術大学工芸専攻選抜展「たまびやき」ギャラリーなつか/東京
2022    多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラム在籍

開催記録

「綿帽子」
陶、陶粉
220×400×200mm
2022

「雪景色」
陶、陶粉、木製パネル
130×420×300mm、20×240×330mm
2022

和田悠 WADA Haruka

雪が降る。
木々や建物は雪に覆われ存在だけが残る。
細かなディテールが消え存在だけが残った世界の心地よさ、全てを受け入れてくれるような寛大さ。そこに心地よさを感じその景色を見たときの感覚をモチーフとした。

2000 富山県生まれ
2019 多摩美術大学工芸学科入学
2022 多摩美術大学工芸学科陶プログラム在籍
   「第57回神奈川県美術展工芸部門」入選

開催記録