たまびやき 学部選抜

第15回 多摩美術大学/工芸学科/陶/選抜作品
伊藤舞柚・後藤茉緩・小室茉莉・神通舞子・塙智恵・檜木小春

2023.9.25(mon) - 9.30(sat) ギャラリーなつか

「I’m S excited」
陶、ビーズ、ジュエリーシール
H380×W620×390mm
2023

(上)「Balloon」(下)「Balloon II」

2023

伊藤舞柚 ITOU Mayu

大壺の削りをしていた時、ひっくり返した形が風船に見え、そこから人は見た目である程度、物の素材認識をしていると思った。このことから、風船だと思い近づいたら、焼き物だったという驚きを感じて欲しく制作した。

2000 茨城県生まれ
現在  多摩美術大学 美術学部工芸学科陶専攻 在籍

展覧会
2022 「『たまびやき』第14回多摩美術大学工芸学科陶専攻選抜展」
    ギャラリーなつか/東京

開催記録

「ゆえに」

H200×W170×D150mm
2023

「ゆえにⅡ」

H200×W150×D150mm
2023

後藤茉緩 GOTOU Mahiro

幼い頃、祖母に教わった雷の日、外で遊ぶと雷様におへそを取られると。必死におへそを隠し布団にはいる私。心地よい温かさに包まれ、眠りにつく。今になって気づく、優しさに包まれていたのだと。眠りから冷めた私は「いい子に育ったね」と大人に褒められる。今になって気づく、いい子になるためのレールを辿っていたのだと。愛ゆえに。

2001 神奈川県生まれ
現在  多摩美術大学 美術学部工芸学科陶専攻 在籍

展覧会
2022「多摩美術大学工芸学科優秀選抜作品展」
   多摩美術大学工芸学科ギャラリー/東京
2023「CERAMIC+GLASS+METAL 2022 多摩美工芸の感と観ー優秀作品と課題紹介」
   TUB東京ミッドタウン/東京

開催記録

「痕跡」

H400×W1100×D600mm
2022

「あなたを保つもの」
陶、コンクリート、電子部品、はんだ、釘、木材、ウレタンスポンジ、銅
H820×W280×D250mm
2023

小室茉莉 KOMURO Mari

鎹と情報化社会における人間をテーマに制作しています。
ダメージを受け傷ついてしまったりコンプレックスを持つ精神的に脆い部分をやきもの、脆いゆえに入った傷を補強したり飾り立てるために取り入れた情報を鎹に置き換えて表現しました。

2000 埼玉県生まれ
現在  多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻4年在籍

展覧会
2022 「多摩美術大学工芸学科優秀選抜作品展」多摩美術大学工芸学科ギャラリー/東京
2022 「多摩美術大学芸術祭展示『ココノコメ』」多摩美術大学工芸学科ギャラリー/東京
2023 小室茉莉初個展「ひらく」ギャラリー元町/神奈川

開催記録

「森のような空間」

H1000×W450×D310mm
2022

「泪の湖」 

H1780×W850×D1120mm
2023

神通舞子 JINZU Maiko

手の動きによって空間に作用した造形をする行為は、まるで形態を持たない「水」をつくりあげるようである。空のコップに水を注ぐように、空間を柔軟に満たしていく。時に激しく、時に静かに整然としている。その水が持つ二面性はまるで私の心のようだ。この行為は、私の感情の形を探る様なのかもしれない。

2002 富山県富山市生まれ
現在 多摩美術大学工芸学科陶専攻4年在籍

展覧会
2020 「Groupゆう展『美術研究所アートジム卒業有志展』」
    富山市ガラス美術館/富山(以降隔年)
2021 「百人一作展」TUNAGU-Woman’s Salon/東京
2023 「CERAMIC+GRASS+METAL 2022 多摩美工芸の感と観ー優秀作品と課題紹介」TAB東京ミッドタウン/東京
 

開催記録

「character」

220×305×210mm、他
2022

「help you!」
陶、アルミ
127×160×180mm
2023

塙智恵  HANAWA Chie

怪我をしてしまった子どもの元へ駆けつける絆創膏入れです。乗り物が子どもを助けるためにやってきたという特別感を演出し、痛みの記憶を和らげます。
可愛らしいキャラクターたちに見守られながら、運ばれてきた絆創膏でばい菌から傷ぐちを守ることができます。
この作品は、子どもの傷と気持ちの痛みに寄り添う親の愛情を運ぶ入れ物です。

2000 東京都生まれ
現在  多摩美術大学 美術学部工芸学科陶専攻在籍

展覧会
2023 「CERAMIC+GLASS+METAL 2022 多摩美工芸の感と観ー優秀作品と課題紹介」TUB東京ミッドタウン/東京

開催記録

「Black Hole」

H710×W550×D700mm
2022

「わくわくネイルチップ」
陶、ネイルチップ
2023

檜木小春 HINOKI Koharu

釉薬とネイルの質感には共通するものがあると思います。それが陶でネイルチップを作るきっかけになりました。
今回は恐竜、縄文、エジプト文明、深海、宇宙をモチーフに制作しました。考古学、未知なものには、わくわくするロマンがあります。幅広い世代に親しみやすくなるように、ゆるく、愛らしく表現しました。

2003 広島県生まれ
2023 多摩美術大学美術学部工芸学科陶専攻在籍

開催記録